社会から断絶するという教育
毒親の価値観は恐ろしい。
女毒親は、特に異常だった。
教育方針は、とにかく社会批判だった。
「社会はくずでゴミである。」とは言わないのだが。
そう言ってるのと同じ行動をとるのだ。
例えば、TVを見る人間はクズである。
TVからは「怪獣光線がでているからみてはだめだ。」という。
とにかく徹底的にTVは見せない。
TVはほぼくだらないものだという考え方だな。
おっと、わずかに許させる番組があった。
「大草原の小さな家」とかいうNHKのドラマだった。
なぜ、この番組だけOKになるかはわからない。
毒親なりの検閲があって、それをクリアしているようだ。
他のはやりのものとかは全部アウトだ。
映画も検閲があった。
毒親が好きな映画は、「ジャイアンツ」「ウエストサイドストーリー」「風とともにさりぬ」・・・いずれも名作には違いないのだが、最近の流行りの映画を見ようものなら検閲が入る。
アクションものや恋愛ものを見たいというと、批判が始まる。
そういう映画はホンモノではないらしい。
TVで映画をみていると、ずっと横で文句を言われる。
名作じゃないらしい。
小学校高学年や中学校の時、映画を友人と見に行くときも検閲は入った。
友達3人で見たい映画は検閲に通らなかった。
毒女親は同席しているわけではない。
しかし、見てもいい映画に制限をつけた。
そして、俺は友達を説得して、くだらない映画を見ることになった。
毒女親の指定する映画を、なんと他の友人にも強要したことになる。
頭がおかしいんだ。
社会にあふれるあらゆるメディアはゴミでクズだという考えだからな。
毒女親の思想だけが唯一絶対の真理で、他はクズという考え方。
で、この毒女親が映画に精通しているかというとそうでもない。詳しくもない。自分が映画なんて作れないクセに、批判だけは執拗なんだ。
何も楽しむことができなんだ。
俺は、子どものころから、既に社会から孤立し始めた。
TVにしても、映画にしても、みんなと楽しく盛り上がりたいだろ?
俺は洗脳により、その概念すら持たなかったんだ。
何しろ、俺だけ何も知らないからな。
みんなしってる情報を、俺だけが知らない。笑えない。
で、どうなったかというと、クラスの他のやつらをバカにしだしたんだ。
TVはクズだ。TVを見るやつはクズだ。
映画は、名作じゃないのを見る奴はクズだ。
というかんじである。
だって、なにしろ、他に言えることがなかったんだ。
本当はTVも映画も自由に見て自由に考えるやつらが羨ましくてしょうがなかった。
だけど、洗脳されてるから、俺はこう考えていた・
「このクラスにいるやつらは全員クズだ。勉強していい高校へ行けば、いい大学へ入れば、俺と同じ考えのやつらばかりのはずだ。このクラスはクズだ。」と。
恐ろしい話である。
毒女親の洗脳は、確実に俺をむしばんでたんだ。
そりゃ、クラスから孤立するわな。
友達なんて、まともなのいなかったもの。
こっからは例えばの話である。
もしも、こんな俺が大人になった時にTV局にでも内定をもらったら女毒親はどうだったと思う?
これは確信できる。
必ず、大喜びする。よくやったと褒めるだろう。
女毒親が否定するTVなのに、そのTV番組を生み出すことにはOKがでるのだ。
キチダイだろ?
もし、俺みたいにTVを一切みたことない、いや、TVは悪いものだと批判する洗脳を受けた人間が、TV局に入ったら・・・・仕事なんてできるわけがない。
無能である。
批判してるんだから。
こういう矛盾点に気付かない、この頭の悪さも毒親の毒親たるゆえんなのだ。